ダブルスで試合に勝つコツ
自分たちにあった戦略を練る
バドミントンのダブルスは、対戦相手へあとの駆け引きや戦略を駆使して戦うスポーツです。
特にダブルスは、シングルスと比べてスピード重視になります。
実力ももちろん大切ですが、戦略も勝つためには必要になります。
自分たちペアのレベルにあった戦略を相談して、試してレベルアップするようにしましょう。
試合時間に合わせて体調を整える
基本ではありますが、試合当日は前日の練習量を少し抑えることも大事です。
多くの試合は朝から始まり、トーナメントを勝ち抜くごとに連戦が続くので、朝起きて、ウォーミングアップして試合が終わるまでは、丸一日バドミントンをしなければなりません。
当日の朝、会場入り前に練習してもよいですが、最低限のウォーミングアップする程度にとどめて試合の為に体力を温存することが大事です。
試合に向けて目標を立てる
漠然に「バドミントンをうまくなりたい」、「試合に勝ちたい」という気持ちだけでは、思うように上達することはできません。
自分がどのようなレベルに達しているのか、試合では優勝を狙うのか、それともベスト4、ベスト8など明確な目標を掲げることが大切です。
目標を達成するためには、どのようなレベルの相手に勝たなければならないのか、勝つためにはどのような努力(練習量、技術)が必要なのかが見えてきます。
一つの試合に限定するのではなく、具体的な目標を立てることで一年間を通じて目標設定ができます。
れを積み重ねていけば高いモチベーションで続けることが可能になり、バドミントンをスキル向上するためにも大切です。
試合会場の風の流れを把握する
体育館の試合はカーテンで日差しを遮り、窓を閉めて行うため無風でまぶしくないと感じる方も少なくありません。
しかし、実際の試合会場では、大型のエアコンが設置されているので、照明の角度やシャトルの上がった角度によっては、まぶしくて見えないポイントがいくつもありますし、エアコンの風の影響を受けてしまう場所もあります。
このような情報を事前に知っていれば、相手ペアよりも優位に立つことができるので、会場の設備やコートを対戦前にチェックすることが大切です。
ラリーの大事なポイントで影響が出ないように事前に調べておけば、それだけでも有利です。
また、床の滑り具合やシューズのグリップなども確認しましょう。
滑るコートであれば自分は、走らないようにして対戦相手を走らせるように持っていけばそれだけでも有利になります。
メンタルをコントロールする
ルーティンは一般的に「毎日決まりきった日課」という意味でつかわれる言葉ですが、スポーツシーンではアスリートがパフォーマンスを発揮するために必要な手順的な意味合いを持っています。
例えば、ポイント間のちょっとしたタイミングで、ラケットのガットを整えることもルーティンの一つです。
一見、神経質な行為に見えますが、ガットを整える時間を利用して、ポイントを獲っても獲らなくても、または、ミスをしても好プレーで決めることができたとしても、改めて気持ちを落ち着させ、次のプレーに専念させるきっかけを作ることができます。
ルーティンで何をするかは、本人によって違います。
例えばドライブの打ち合いでは、前傾姿勢で構え、体軸を崩さないように動き、相手のうち安いところに返球します。
大事なのは、何らかの自分の心を落ち着ける動作を決まったタイミングで行うことで、緊張やプレッシャーを跳ね除けて、平常心に近い心理状態にすることが大切です。
体力やファジカルをつける
スマッシュが早い選手でも、試合を通じて対戦相手ペアがスピードに慣れてきます。
逆に自分が疲労によってスマッシュが打てなくなれば攻守逆転してしまいます。
また前衛、お常に前に出ていくダッシュ力が必要です。
1試合を通じて戦える体力・ファジカルをペアが備えていることが大切です。
対戦相手ペアにプレッシャーをかける
試合展開よって、対戦相手ペアと様々な駆け引きをしなければなりません。
知っておけば、必要以上に威圧を感じることもなくなる心理的な戦略と言えます。
試合の流れによっては、大事なポイントを獲った場面でガッツポーズを作って喜びを表現することも大切です。
そうすることで、対戦相手ペアにとって、単なる1ポイントを失った以上の精神的なダメージを与えることができます。
サーブレシーブの場面でも、相手サーバーに構えを大きく見せることで「どこに来てもプッシュで返す」と、プレッシャーを与えることができます。
心理的に重圧を受けた選手サーバーの微妙なコントロールを狂わせ、レシーブ側は積極的にレシーブから戦略が組み立てることができます。
対戦相手ペアを観察して精神的に優位に立つ
試合では自分たちの流れでゲームを進められるとは限りません。
ポイントが決まった後のインターバルやチェンジコートのタイミングで、対戦相手ペアを観察すると、どちらのペアが精神的に優位に立っていることがわかります。
対戦相手ペアが自分たちの流れでゲームを進めていなければ、ペア同士のコミュニケーションにも焦りを感じることができます。
そこに付け入る隙とチャンスが生まれます。
ペアの役割をしっかりと決めておく
前衛は攻撃重視の選手、後衛はフットワークにたけた粘り強さがあり、スマッシュの早い選手が向いています。
前に出てシャトルを落とすプッシュは、難しいので前衛をできる選手は優秀です。
ダブルスでは、スマッシュの早い選手がペアを組んでも、レシーブの技術、プッシュで決める技術がなければ、試合には勝てません。
ロングサービスを使って相手の反応を見る
ロングサービスを使わずに勝てる対戦相手であれば使う必要はありません。
しかしある程度のレベルになってくると、戦略を駆使しなければ勝てなくなります。
ロングサービスを使うことで戦略の幅が広がるので、実際にロングサービスを出してみて、対戦相手がどう反応するかで見極めることが大切です。
ロングサービスを出したことにより、ショートサービスへの相手の読みも惑わすことができます。
ペアの総合力で相手を上回る
相手個人がすごく強くてもペアの総合力で試合に勝つことができます。
ペアのスタイルによっては作戦を臨機応変に変化させることが大切です。
例えば相手がトップ・アンド・バックで片方が特化した力があるのであれば、逆の選手を集中的に狙う工夫も必要です。
また、ディフェンスに回った状況からオフェンスに転ずるためのショットの制度、オフェンスを続けられるスマッシュのスピードと体力など、総合的なペアの力が求められます。
サーブレシーブから攻める
セーブレシーブでは、前衛がプッシュを打てることが非常に大切です。
プッシュがないレシーバーは、相手サーバーに楽な相手だと思われ、全体の主導権を握られてしまいます。
一旦ディフェンスに入ってしまうと、オフェンスへの切り替えは非常に難しいです。
相手のスマッシュが速ければ速いほど、返せるコースが限られてしまいポイントを取られてしまいます。
主導権を握られないようにこちらからもチャンスがあれば積極的に攻めて対戦相手にプレッシャーをかける必要があります。
バドミントンは考えて勝つ
ドミントンは、レベルが上がればあがるほど頭で考えないと勝てないスポーツです。
体の強さだけで勝てるのは、高校レベルまでとも言われており、大学や社会人のトップ選手ともなると体の強さだけでなく、駆け引きが必要です。
高校生までに、考えて試合を勝っていた人は、大学や社会人でも伸びしろがありバドミントンが強いです。