バドミントンケガをしないためのメンテナンス
運動を始める前は体の準備が必要
運動を始める前には、必ず体の準備が必要です。
まずは、筋肉をしっかり温まる事、関節の可動範囲を広げる事、心拍機能を高めることなどどんなスポーツにも共通するウォーミングアップをしましょう。
そこから先は、競技に適したウォーミングアップをする必要があります。
バドミントンは、大きく足を開いて前に踏み込む動作が多い競技なので、股関節をしっかり動くようにウォーミングアップしておく必要があります。
股関節の動きが悪いと、どうしてもほかの部位へ負担がかかってしまうので、けがを引き起こし可能性が高くなります。
なので、股関節ストレッチは念入りにしてから、動きに対応する筋肉を準備することが大切です。
ウォーミングアップの順序としては、まずは軽いジョギング程度走り、体をしっかりと温めます。
次にストレッチで柔軟性を高めていきます。
特にバドミントンでウォーミングアップでストレッチをしたいのが、「大腿四頭筋(太ももの辺り)」です。
中でも、ももの前面にあり、骨盤から股関節。膝関節をまたいで付着している「大腿四頭筋」をしっかりと伸ばしておきましょう。
バドミントンは体をそって打つ動作が多いので、大腿四頭筋が固いと反る動作の妨げになり、ケガにつながってしまうからです。
また、アキレス腱や肩のストレッチも大切です。
全身のストレッチをくまなく行うようにしましょう。
実際にウォーミングアップをどれくらいしてもいいのか、初心者の方にはわかりにくいものです。
また、何分やればよいと時間で表すのも難しいので、心拍数で管理していく方法が一番よいです。
やり方としては、手首や首のこのなど脈を感じられるポイントに指をあてて、1分間にどれだけ脈を打っているかを数えます。
「220 ― 年齢=最高心拍数」なので、まずは自分の最高心拍数を計算しておきましょう。
最初のジョギングで最高心拍数を、60%ぐらいまで上げ、シャトルを打つ前には80%程度にと、徐々に心拍数を上げていきます。
自分なりの目安を知っていれば、それを基準にウォーミングアップするようにしましょう。
クールダウンでは使った筋肉をストレッチ&アイシング
練習後には、使った筋肉のストレッチ等をしっかりとしてクールダウンしてあげましょう。
使ったままにしておくと筋肉は固くなり、それが元でケガをしやすい状態になっています。
バドミントンでは、ラケットを振るために肩を使うので、終わった後は氷のうで20分程度冷やしてあげるのも効果的です
アイシング効果のある氷のうは、ケガをした部位を冷やすこともできるので、体を管理していくうえで、1人1つもっておけば非常に便利なアイテムです。
年齢、レベルに合った筋肉トレーニングをする
小学生、中学生、高校生の年齢では、骨自体が成長しているので、器具を使ったウエイトトレーニングをさせる必要はありません。
身長の伸びが止まる大学生、以降からウエイトトレーニングをするようにしましょう。
しかし、筋肉トレーニングは障害予防のためにも必要なので、全体的に筋肉をつけていかないと競技力も上がりません。
自分の体重を利用して行う筋肉トレーニングやゴムチューブを使ったトレーニングが小・中・高学生にはおすすめです。